不完全さの醍醐味 - 書籍情報
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不完全さの醍醐味
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クロード・シャブロルとの対話

不完全さの醍醐味

  • 定価=本体2500+税
  • サイズ A5判 並製 304頁
  • ISBN 978-4-86029-350-5
内容紹介

日本で初めて刊行される《シャブロル本》である。"フランス映画のバルザック"とも呼ばれた巨匠......クロード・シャブロルによる、心ふるわせる数多くの名作、傑作の創作の秘密が、今、明かされる。
『美しきセルジュ』『いとこ同志』『二重の鍵』『肉屋』『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』『石の微笑』『引き裂かれた女』......。人間の不可解な心の闇を描いて右に出るものがないとまでいわれたシャブロル。このサスペンスの詩人の全貌が、本書によって明らかになる。シャブロル自身の少年時代の思い出から、監督した最晩年の作品まで縦横に語り尽したファン垂涎の一冊。

目次

◆はじめに――フランソワ・ゲリフ ◆第一章:映画界入りまで(1930?1957年) ◆第二章:ある晴れた朝のこと(1957?1958年) ◆第三章:誤解と非難(1958?1959年) ◆第四章:作家主義と商業主義(1959?1966年) ◆第五章:悪意を秘めたミステリー(1966?1972年) ◆第六章:三面記事(1973?1977年) ◆第七章:ヴァイオレットからラヴァルダンへ(1978?1985年) ◆第八章:占領時代への回帰(1986?1991年) ◆第九章:「不完全さの醍醐味」(1992?1997年) ◆第十章:それでも私は映画を撮る(1998?) ◆クロード・シャブロル フィルモグラフィ ◆訳者解説 ◆索引

コメント

2011年4月劇場公開の「引き裂かれた女」

 

引き裂かれた女.jpg

◆一九七六年にシャブロルは自伝『それでも私は映画を撮る』(Et pourtant je tourne...)を刊行しているが、一九九〇年代末までシャブロルの書籍はフランスでもほとんど刊行されていない。デビューから九〇年代にかけて自作についてシャブロル自身が語っている本書は、最も充実した自伝的書物である。

◆本書はゲリフの質問に答えて、シャブロルが自らのキャリアを語ったインタヴューである。年代が前後する作品もあるが、ほぼ時系列にそって、少年時代から『カイエ・デュ・シネマ』での批評家活動、それぞれの監督作についてのエピソードが語られていく。そこでは学生時代のいたずらから撮影余話まで豊富なエピソードが満載である。それは彼の作品を深く理解するうえで興味のつきないものになっている。

◆だが、おそらく読者が驚くのは、その内容の面白さもさることながら、シャブロルの奔放な語り口ではないだろうか。その巧みな話術によって、政治談義から猥談まで次から次へと議論が転じていく。そして、そのトピックたるや実に多彩である。テレビの功徳について、占領時代と対独協力者について、ポルノについて、尊敬すべき映画監督たちと小説家について、フランス人の国民性について、慎ましさと優しさの美徳について、そして「ヌーヴェル・ヴァーグ」の仲間たちについて。ふいにどぎつい冗談が飛び出したかと思えば、きわめて示唆に富む警世が後につづく。そのような語りの魅力にただただ翻弄されてしまう。(訳者解説より)