Claude Chabrol クロード・シャブロル

1930年6月24日、パリに生まれる。『カイエ・デュ・シネマ』で映画評を執筆。1957年に『ヒッチコック』(エリック・ロメールと共著)を刊行。1958年、監督デビュー作の『美しきセルジュ』でジャン・ヴィゴ賞受賞。ジャン=リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーとともに「ヌーヴェル・ヴァーグ」の一翼を担う。以後、サスペンス、スパイ・アクションなど、ジャンルを問わず旺盛な創作活動を展開。一時は商業主義への迎合を揶揄される。だが、ステファーヌ・オードランを主演に迎え『不貞の女』『肉屋』『破局』『血の婚礼』などにより、地方都市を舞台にブルジョワ社会に巣くう悪意・偽善・倒錯を冷徹にえぐりとる独自のスタイルを確立。以後もイザベル・ユペール主演で『ヴィオレット・ノジエール』『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』『甘い罠』を発表。晩年は『悪の華』『石の微笑』『引き裂かれた女』『刑事ベラミー』と一作ごとに円熟味を増し、洗練を極め、他の追随を許さぬ境地に到達する。監督作品は57作(短篇3作を含む)、テレビ演出25作。劇映画出演作も多数。2010年9月12日死去。享年80。