四万十の流れのように生きて死ぬ

四万十の流れのように生きて死ぬ いのちの終わりを自然に受け入れるためのヒント

小笠原 望

定価
1650円(税込)
サイズ
四六判並製 224頁
ISBN
9784860295066
発売日
2021年6月9日

内容紹介

がん、認知症、介護、在宅医療、看取り……

病を包み込み、老いと向き合う「田舎医者」のあたたかなまなざし。

死ぬときは優しい医者にあいたいね<

渾身の書き下ろし!

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目次

はじめに 

第一章 簡単に死なせてくれない
 今は簡単に死なせてくれない時代 
何もしないことは何かするより難しい
「いい仕舞い」―四万十の言葉― 
最期は自分で決めたらいい 
死への流れに乗るとは? 
川は流れ、舞台は回る 

第二章 痛みに寄り添って 
「死にたい気持ちはありますか」
癌、認知症について知る 
うつについて知る
終末期の癌について知る 
終末期の認知症について知る 
終末期のうつについて知る 
「長生きだけでいいのでしょうか」
「長生きだけでいいのでしょうか」続き 

第三章 介護と家族ぼくが患者さんの通夜、葬儀に行く理由 
看取りの介護にはそれまでの関係性が 
手抜きの介護 
疲れたら優しくなれません 
認知症介護の基本 
介護はノリでやろう 
介護はきれいごとではない 
介護される時の心得 

第四章なじみの場所で痛まず、苦しまず、最期まで食べて、なじみのなかで
家に帰ると痛みがなくなる癌患者さん 
患者さんの「物語」を聞こう 
ユーモアも会話なら、沈黙も会話 
笑いの効用 
なんとかなることはなんとかなる どうしようもないことはどうしようもない 
不安なこころとの付き合い方 
老いと向き合う 

第五章 看取りと仕舞い
 看取りは自分の仕舞いの予行演習 
「大丈夫」は大切な言葉 
終末期の薬との付き合い―在宅医療において― 
在宅医療での医者との接し方
在宅医療のすすめ 
在宅死は最高のぜいたく 
人工呼吸器について考える 

第六章 自然の中で生きて
健康はこころとからだの両輪で 
年齢で変わる、こころもからだも 
認めれば、からだもこころも平穏に 
四万十に来て変わった、人生の感じ方 
ひとのいのちも自然のなかのもの 
死ぬまで生きる