加登屋のメモと写真…: 2005年3月アーカイブ
加登屋のメモと写真…
2005年3月アーカイブ

写真と日記2005年3月

清流出版 (2005年3月 1日 18:30)

 

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写真家の織作峰子さん。織作さんの写真集を作る単行本企画が、飯嶋清さん(遊人工房)から出された。顔合わせを兼ねた打ち合わせに、飯嶋さんの自家用車で織作さんの港区白金台のマンションを訪ねた。同行したのは編集を担当する予定の秋篠貴子、臼井雅観出版部長の二人。かつて織作さんは月刊『清流』1998(平成10)年2月号の「いま、この人」に登場した経緯がある。よい写真集ができそうな予感がする。飯嶋清さんは、40年ほど前、光村印刷に勤務していた頃、印刷学会の関係で僕がかつて勤めていたダイヤモンド社をしばしば訪れたとか......。そんな関係からか、石山四郎さん(当時ダイヤモンド社副社長)や入谷光治さん(後に子会社ダイヤモンド・グラフィック社社長)を始め、かつての会社の古い方々の名前を出しても通じる貴重な方だ。

 

 

 

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書誌学の谷沢永一さん。外部スタッフとして編集に携わっていただいた松崎之貞さん(元徳間書店編集者)とともにホテルオークラでお会いした。1ヵ月後にわが社から上梓する本『無私と我欲のはざまで――浮世を生き抜く』へのお礼と次の出版企画のお願いが主眼である。希代の読書家にして且つ優れた書き手でもある谷沢さん。ご自宅に伺って15万冊に及ぶという蔵書をぜひ拝見したいものだ。それにしても、谷沢さんは若々しく75歳というお歳には到底見えない。文壇の事情にも通じており、話はとても興味深かった。昼間からワインや煙草を嗜みながらの談論風発、そのゆとりが若さの秘訣であろう。見習いたいものである。

 

 

 

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 名刺には装幀家・随筆家・流木造形家、ほかに「とちぎ特使」とある荒川じんぺいさん。わが社から『荒川じんぺい流 パソコンお絵描き指南』に続いて、『森に棲むヒント』を3月末に刊行する予定である。当日、木工雑誌『ドゥーパ』(学研)のコンテスト審査を終えて清里に帰る途中、清流出版に立ち寄った。荒川さんほどパソコンという便利なものを使いこなしている人は少ない。原稿執筆から始まって、装幀・デザインの送稿、インターネットで情報収集、メールマガジンでの情報発信......。森の生活記録は、都会人には魅力的かつ刺激的だ。

 

 

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ジャーナリストの河野 實さん。昭和38年に発行された『愛と死をみつめて』は、不治の病に陥った大島みち子さんと河野さんとの往復書簡集。150万部を超える大ベストセラーとなった。吉永小百合、浜田光夫という当時のゴールデンコンビで映画化もされ、青山和子が歌ったレコードも百数十万枚を売った。その後、河野さんはアジア、欧米諸国を歴訪、情報ビジネスで成功し、現在は農業で自給自足生活ができるほどとか。そうした人生体験から講演活動も幅広く展開している。今年、韓流の純愛ブームもあって『愛と死をみつめて』が復刊され、映画化も進行中とのこと。わが社も単行本を仕掛けて上げ潮に乗りたいところだ。

 

 

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ジャーナリストの早川和宏さん。社会派ジャーナリストとして、心の変革、社会の変革を目標に掲げ、幅広いテーマに取り組んでいる方だ。イラストレーターの田村セツコさんのご紹介でお会いした。同席した松原淑子副編集長と興味深く伺ったのは、『ふろしきのこころ――私と教育』(塩谷治子著)の復刻版の話である。同書は昭和62年に発行されたもの。塩谷さんは子育てに励むとともに、教師、塾の経営者、またNHK学園リーダー養成塾の添削講師として、社会教育の実践に取り組んだ体験の持ち主。今後、企画を検討したいと言って別れた。

 

 

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編集者の佐藤徹郎さん。通称「てっちゃん」。古巣ダイヤモンド社時代からの仲の良い旧友だ。いま、佐藤さんはハイブローな雑誌『知遊』の編集人として活躍している。その雑誌の編集委員でもある犬丸直さん(前日本芸術院長)の単行本を佐藤さんの編集担当でわが社から刊行してもらう予定だ。犬丸さんは月刊『清流』の1995(平成7)年1月号に登場されて以来、久しくご無沙汰だったが、佐藤さんが縁を繋いでくれた。仮題は『志を持って生きよう』だが、わが社にはすでに『志に生きる!――昭和傑物伝』(監修・保阪正康 江口 敏著)という本がある。「志」を重んじる清流出版としては、紛らわしいが捨てがたいタイトル案であり迷っている。

 

 

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評論家・作家の宮崎正弘さん。わが社から4冊目の本を出させていただく予定だが、今回のテーマは『中国の反日政策に感謝したい』といささか皮肉を込めたものを考えているようだ。「日本の健全なナショナリズムを蘇生させてくれた中国の反日キャンペーン――これで日本は普通の国になれる!」というのが執筆の論旨である。中国全33省をくまなく歩いた宮崎さんだからこそ書けるテーマだけに楽しみ。談たまたま宮崎さんと僕の共通の知人であった作家・評論家の藤島泰輔さん(ペンネーム:ポール・ボネ)に及んだ。僕もあれほどしばしば往来していたにも拘わらず、細部について記憶が曖昧になっている。脳障害が原因なのか、老人力がついたのか、どちらとも判断しかねている。

 

 

 

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写真家の中里和人さん。わが社から刊行された写真集『路地』は、朝日、読売、日経新聞の全国各紙、『東京人』『サライ』『室内』などの雑誌にも書評が掲載され話題沸騰中だ。さらにはテレビ番組「王様のブランチ」でも紹介される人気ぶり。担当編集者の古満温(すなお)君と喜びの声を上げる日々だ。中里さんにはこの日、月刊『清流』5月号の第1特集の取材のためにご来社いただいた。『路地』絡みの企画を立案する予定だ。清流出版は雑誌と単行本を持っている。両者の連携を密にし、上手に企画に結びつけていけば相乗効果が見込めるはず。その強みが発揮された好例としたい。それにしても中里さんの『小屋の肖像』『逢魔が時』『キリコの町』『長屋迷路』......など、一連の写真集は独特のテイストがある。絶対にお薦め。

 

 

 

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アートディレクター(アド・ムーン代表取締役)の清水浩さんとアシスタント・デザイナーの宮下知子さん。清水さんとは、月刊『清流』の創刊時、表紙デザインの件でお会いして以来、実に12年ぶりの顔合わせ。もともとの紹介者、芝洋二さん(芝オフィス社長)は、「あの頃からすれば、デザイナーとしても作家としても格段に腕をあげているから、きっとお役に立つはず」という触れ込み。持参してくれた作品を見ると、確かに洗練されてキラリと光るものがある。たちまちに気にいった。その日、ちょうど臼井君が著者から託された原稿が手許にあった。寺林峻さんの『秘色の海――空海入唐と理趣経』という単行本企画である。作品見本の中に荘厳な宗教的イメージの画があり、その作品を装画として使えばピッタリだと確信できた。この画をメインに装丁も清水さんに手掛けてもらえば斬新な本に仕上がりそうだ。清水さんの作品は、雑誌の挿し絵としても使えそうなものがあり、これからお付き合いも深まりそうな予感がしている。

 

 

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番外編。今年のリオのカーニバル風景。デジカメ写真を井上俊子さん(編集者・翻訳家)が、2月某日、電子メールで送ってくれた。その数日後、小野田町枝さんからのエアメールが届いた。文面だと、小野田さんと井上さんは一緒にリオデジャネイロのロイヤルホテルに泊まり、明日はカーニバルに行くとの由。電子メールがエアメールより早く届く。当然といえば当然だが、アナログで育ってきた我が世代には隔世の感がある。小野田町枝さんは、わが社から2年半ほど前に刊行した『私は戦友になれたかしら――小野田寛郎とブラジルに命をかけた30年』の著者だが、アグレッシブな方でお会いする度、いつも元気をもらっている。

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