たけみつ・とおる 武満 徹

1930年、東京生まれ。作曲家。清瀬保二、早坂文雄に師事。51年、詩人瀧口修造のまわりに集まった20代の画家・音楽家たちと「実験工房」を結成。57年初演の「弦楽のためのレクイエム」がストラヴィンスキーに絶賛される。67年、ニューヨーク・フィル創立125周年記念委嘱作品として「ノヴェンバー・ステップス」を初演、以後、世界的な名声を得る。無類の映画好きで、数多くの映画音楽を手がけ、羽仁進監督『不良少年』、小林正樹監督『切腹』、勅使河原宏監督『砂の女』で毎日映画コンクール音楽賞を受賞。80年、日本芸術院賞、84年、アメリカ芸術文学アカデミー名誉会員、85年、フランス政府から芸術勲章受章。『CD武満徹全集』(小学館)、『武満徹著作集』(新潮社)がある。1996年、逝去。享年65。