うかじ・しずえ 宇梶静江 詩人・古布絵作家・絵本作家・アイヌの解放運動家

宇梶静江

昭和8年(1933年)北海道浦河郡生まれ。詩人・古布絵作家・絵本作家・アイヌの解放運動家。首都圏のアイヌ民族4団体でつくるアイヌ・ウタリ連絡会代表。20歳で中学に入学し、卒業後上京。働きながら苦学。結婚後は次々と上京するウタリ(同胞)たちの面倒をみながら、2児を育てる。昭和47年(1972年)、朝日新聞の投稿欄に「ウタリたちよ手をつなごう」を投稿し、反響を呼ぶ。翌年、東京ウタリ会を設立すると会長に。63歳から制作を始めた古布絵は、海外でも高い評価を得る。平成16年(2004年)アイヌ文化奨励賞を受賞。平成20年(2008年)、北海道の洞爺湖で開かれた「先住民族サミット・アイヌモシリ2008」に、アイヌ代表の一人として出席。平成23年(2011年)3月吉川英治文化賞を受賞。古布絵を使った絵本に『シマフクロウとサケ』『セミ神さまのお告げ』『トーキナ・ト』(いずれも福音館書店)がある。俳優の宇梶剛士は息子。