まつもと としお 松本俊夫

昭和7年愛知県生まれ。東京大学文学部美学美術史科卒業。映像作家、評論家、日本大学芸術学部大学院芸術学研究科客員教授。同30年、新理研映画に入社。同34年フリーとなり、記録映画『安保条約』、映画詩『石の詩』、寺山修司脚本『母たち』などを監督。また「映画批評」誌などで映画理論を展開。同37年、『西陣』でベネチア国際記録映画祭サン・マルコ銀獅子賞、同42年、『母たち』でベネチア記録映画祭サン・マルコ金獅子賞を受賞。同43年、松本プロダクションを設立して、ATGと提携、『薔薇の葬列』『修羅』などを監督する。同48年の『十六歳の戦争』が公開されず(のち51年公開)、同63年、『ドグラ・マグラ』を監督。以後、実験映画やビデオアートに専念