内容紹介
自分が、家族が、友人が、不治の病になってしまったら……。がん治療・延命治療はどこまで? 医療に最期を任せていいのか? もう治療法がないと言われたら、ただ何もしないで死を待つだけ? そんな戸惑いに答えるべく、現場の医師が包み隠さず医療のできること・できないこと、患者として/患者の家族として後悔しない医師・医療との付き合い方を教えます。
23年間、患者とその家族と真剣に向き合い、1500人以上の患者を看取ってきた現役医師だからこそ書ける豊富な具体例の数々。著者自身が看取った、治らないがんと宣告された患者さんたちとのエピソードを紹介しながら、幸せな人生の幕引きをするために知っておきたいことを中心にまとめたヒントあふれる一冊です。
目次
はじめに
序 章 医療とかかわりながら大往生はできる
第1章 ほとんどの人は医療とかかわって最期を迎える
[I] 患者にとって医療は敵?
[II] いつか必ず訪れる死に向き合う
第2章 つらさや痛みを取り去る医療にかかわる [I] 誤解されがちな「緩和ケア」
[II] 残り時間の長短にかかわらず、生命の質を上げる医療
第3章 不治の病になっても、あわてない
[I] 患者として準備しておきたいこと
[II] 家族として準備しておきたいこと
第4章 命と医療について考える
第5章 人生の店じまいの仕方を考える
おわりに