内容紹介
絵手紙作家・小池邦夫を、最初に認めたのが著者の正岡千年である。小池邦夫が東京学芸大学在学中、臨書臨書の毎日に憤りをおぼえ、その鬱憤を絵手紙に託し て発信した。その受取先がこの正岡千年であった。これが絵手紙のルーツとなった。中学、高校と小池の同級生で、今に至る50年に及ぶ交友も描かれるが、切 磋琢磨して世に出るまでのエピソードは興味深い。自身、横笛奏者・鯉沼廣行のCDジャケットの題字や、雑誌のタイトル文字、和菓子屋の題字など、書家とし て活躍中で、墨や硯、筆、和紙など文房四宝の魅力やホンモノを見分ける目のつけどころなども披露する。