内容紹介
想像がつくだろうか、11年間毎日の絵手紙のやり取り。渡辺俊明が幽明境を異にしたとき、お互い4000通ずつ絵手紙が残された。渡辺の死がなければ、いまだ続いていたはず。本書では畳一畳大を超える大作から、葉書大まで、都合8000通の絵手紙から精選した。福島在の渡辺と狛江に住む小池は、会うのはせいぜい年に数回。この距離がより絵手紙に向う濃密な時間をつむぎだしたのだ。封筒、封緘印、中の絵手紙も自在に遊ぶ。筆記具だってクレヨン、鉛筆、筆、万年筆、ボールペンと多彩。絵手紙の魅力を知るに格好の一冊。