内容紹介
「わが言葉よ、相手の心に突き刺され!」 小池邦夫が絵手紙を創始して半世紀が過ぎた。画と書と言葉――この三要素を用いて自己表現をするのが、絵手紙だが、とりわけ小池は、”言葉”への思い入れが強い。やはり絵手紙の原点は、その力強い言葉にある。相手をビックリさせ、相手の心に染み入り、相手の心を投げ飛ばす、そんな言葉を終生かけて追い続けてきたといっていい。 本書は小池が五十年以上にわたって磨いてきた言葉を集大成するものだ。小池語録から最近のものまで精選して掲載する。勇気づけられ、生きる力が湧いてくる。そんな言葉ばかりだ。半世記以上に及ぶ小池の絵手紙人生の”原点”に浸り、楽しんでいただければ幸いである。
絵手紙では画を主役と思っている方もおられる。だがそれは認識不足だ。画はあくまで伴奏者である。なんといっても主役は言葉。短くても強い言葉は、エネルギーが強い。私は独自の一言を発見するために、半世紀以上にわたりはがきを書いてきた。”ひとりブランド”ともいえる言葉が出てきたらしめたものだ。 (「あとがき」より)