書籍情報: 芸術(映画・音楽ほか)アーカイブ
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芸術(映画・音楽ほか)

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どんぐりのリボン
田辺聖子  著
  • 定価=本体1500+税
  • サイズ 四六判 並製 336頁
  • ISBN 978-4-86029-320-8

----彼の指は、はじめて隣に坐った時から私の注意を惹いていた----
大阪娘の藤井五月と、精悍な農村青年・栗本健太。親友の結婚披露宴で知り合った健太は「女は家を守れ」という古い結婚観の持ち主。市役所の広報でエネルギッシュに働く五月にはそんな健太が許せない。頑固で不器用な二人は、会えばケンカとなる。やがて、心が通いはじめた頃......健太の村は山抜けの大災害に襲われる。甘くも爽やかな恋物語。

《隣りの男から、何ともいえぬ動物的な生気(せいき)が発散してくるのだった。べつにそれも、不快な体臭が匂うとか、男性用化粧品の匂いがぷんぷんするというのではない、匂いじゃなく、何かこちらを圧迫してくる、エーテルの如きもの。----こんな都会のまん中で、男の精気を発散している青年は何だか、何だかとっても、いままで見たこともない性的魅力があった。----本文より》

窓を開けますか?
田辺聖子  著
  • 定価=本体1600+税
  • サイズ 四六判 並製 488頁
  • ISBN 978-4-86029-319-2

----あじさいホテルの、あの最上階だけが、私と彼の世界----

私、岸森亜希子、三十二歳のOL。仕事もプライベートも楽しく過ごしているうちに、"いい年"になってしまった。がっしりしたカレの裸の胸に顔をつけてぬくもりをたのしんでいる時間----それはそれはいいものだけど、すんなりゴールインとはいかぬ「事情」もあって......。結婚へのあこがれと不安が交錯する、シングル女性の心模様を見事に描く。

 

《お酒をちょっとすすってはそばのテーブルに置いて、またベッドにもぐりこんだ。私は桐生の躯と愛撫にだんだん馴れていくのがわかる。どこもかしこもしっくりしてあんまり甘い感じなので、何をしようとも思わせない、怠惰に押し流されてしまう恐ろしさがある。「なんでこれがイヤになれへんのかな」と桐生はいう。----彼の愛情が甘美なのと反対に、いごこちのわるい、おちつかない気にさせられる。柔媚で快いくせに、チクチクとトゲが肌を刺す......----本文より》

中条省平の「決定版!フランス映画200選」
中条省平  著
  • 定価=本体2400+税
  • サイズ 
  • ISBN 978-4-86029-287-4

著者が自信をもってお薦めするフランス映画のガイドブックである。20世紀前半の名作「アンダルシアの犬」、映画黄金時代の「巴里祭」「望郷」、フィルム・ノワール時代の「モンパルナスの灯」「現金に手を出すな」、映画革命時代の「去年マリエンバートで」「死刑台のエレベーター」など、必見のフランス映画がズラリ。フランス映画の魅力はこれ一冊あればバッチリOK。

花狩
田辺聖子  著
  • 定価=本体1500+税
  • サイズ 四六判 並製 296頁  4月26日発売
  • ISBN 978-4-86029-318-5

骨までとろけそうな半次郎への恋情----。十七のおタツの娘ごころは、男の足をすくうほど烈しい......。心中の失敗が、半次郎とおタツの恋情を一層燃え上がらせた。強引に一緒になって悔いないだけの男だと、おタツは手放しで夫に惚れている。しかし、時代の荒波が二人を襲う。天満の大火、風水害、大空襲、そして夫と愛児の死――。大阪のメリヤス街を舞台に、苦難の限りを耐え抜いた女の一生を、見事な大阪弁を駆使して描いた感動の長編!!

 「おタツはどうも情愛だけがこの世でいちばんあとまで生き残る価値のあるもののように思えてならなかった。それにしても六十年にちかい一生に、人間同士が憎しみもないのに大量に殺し合う戦争ほどむごたらしいものはみなかった。大阪へはやく帰ろう。大阪のゴミを吸って生涯をすごした人間は、大阪で働いて死に、大阪のゴミになりたいのだ----」)(本文より)

遊走人語

遊走人語

――― 絵手紙作家・小池邦夫との五〇年 ―――
正岡千年  著
  • サイズ 
  • ISBN 978-4-86029-242-3

絵手紙作家・小池邦夫を、最初に認めたのが著者の正岡千年である。小池邦夫が東京学芸大学在学中、臨書臨書の毎日に憤りをおぼえ、その鬱憤を絵手紙に託し て発信した。その受取先がこの正岡千年であった。これが絵手紙のルーツとなった。中学、高校と小池の同級生で、今に至る50年に及ぶ交友も描かれるが、切 磋琢磨して世に出るまでのエピソードは興味深い。自身、横笛奏者・鯉沼廣行のCDジャケットの題字や、雑誌のタイトル文字、和菓子屋の題字など、書家とし て活躍中で、墨や硯、筆、和紙など文房四宝の魅力やホンモノを見分ける目のつけどころなども披露する。

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