富士山の光と影 - 書籍情報
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富士山の光と影
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富士山の光と影

傷だらけの山・富士山を、日本人は救えるのか!?
  • 定価=本体1600+税
  • サイズ A5判並製 200頁
  • ISBN 978-4-86029-417-5
内容紹介

「このままでは、世界遺産登録末梢の危機! ?」
2012年、世界遺産登録で大いに盛り上がった富士山。しかしそのフィーバーの陰で、解決されない問題が山積している――。
富士山を心から愛し、最前線で環境問題と取り組み続ける専門家からの厳しい警告!

目次

はじめに─富士山を“危機遺産"にしてはならない! 1
第一章 日本人なら知っておきたい「富士山学」

真の姿を伝える「富士山学」 14
富士山のなりたちと壮大な自然 26
噴火の恐れから「富士講」という信仰へ 29
地域に共助の仕組みをつくった「富士講」 32
自然との共生を登拝で学ぶ 35
“構成資産"でパワーを感じる 38
“水がめ"は偶然なる火山の恵み 42

第二章 傷だらけの山・富士山が泣いている!

二本の道路の開通からオーバーユースへ 48
スキー場の照明でコウモリが飢える 52
社会の歪んだ構図が不法投棄の原因に 65
かつての信仰の道にゴミを捨てる人々 70
楽しむために山を傷つけ、動物の命を奪う 75
伐採、植林によって荒廃する森の再生へ 77
湧き水が減り、周辺の街が乾いていく 79
バイオトイレなのに一〇万人分が垂れ流し 84
レンジャーと救護体制の絶対的な不足 89
自治体、国の行政機関による縦割りの管理 91

第三章 どうしたら、奇跡の山・富士山を守れるのか

一向に進まない世界文化遺産の“宿題" 96
富士山の問題解決が、日本を変える 99
横のつながりを持つ富士山庁で一元管理 102
“水の山"を守る環境税で森林再生 105
臨時のレンジャーを手配し、安全対策を 108
ビジターセンターで入山規制と危機管理 121
富士山を教材に子どもたちに学びの場を 125
自然をチェックし、再生する準備を整える 129
屋久島の経験から見えてくる富士山の課題 131
利害を超越し、幅広い意見を集める組織を 135
パートナーシップ型の新しい仕組みで 139
世界文化遺産を返上して、改めて出直す覚悟を 143

第四章 富士山と共生する喜び

言葉ではない言葉で、心を癒す?セラピスト? 148
森を歩き、自然の共生を実感する喜びを 152
闇夜の森で感じる、風の流れや動物の鳴き声 164
豊富な動植物が生きる富士の森を歩いて 168
美酒美食をいつまでも楽しむために 172
富士山を意識し、できる範囲のアクションを 175
富士山の一〇〇〇年先を見据えて 178

第五章 富士山のとっておきの楽しみ方

富士山の多様な魅力をさまざまに味わって 186
おわりに 193

コメント

「 富士山が世界文化遺産に登録され、日本中が喜びにわいた二〇一三年六月二十二日。当初は登録から外れると予測されていた三保松原が、大逆転での登録になり、地元を含めて日本中が喜びにわき、いっそう大きなニュースになりました。
私は、カンボジアのプノンペンで開催された「世界遺産委員会」を傍聴しており、登録が決まった瞬間は、長年の念願が成就して、うれしくて、仲間とともに万歳三唱をしました。

 しかし、現実の富士山は、単純に喜んでばかりはいられないという厳しい状況にあります。(略)
 富士山は世界自然遺産としてではなく、世界文化遺産に登録されたのです。
評価されたのは、富士山が持つ信仰、芸術、景観にまつわる類いまれな普遍的な価値であり、とくに富士山に内在する信仰性が高く評価されました。つまりこれは、富士山の"過去"の価値が評価されたことを意味しているのです。
 (略)
 今回の世界文化遺産登録により、これまで以上に富士山に注目が集まっている今だからこそ、もっと多くの国民に富士山の現状と課題を知ってもらい、自分自身の問題として具体的に何ができるのか、どうしたらよいのかを主体的に考えてもらいたい。そういう強い願いと思いを込めて、富士山を取り巻く「光と影」について、綴っていきたいと思います。」
(「まえがき」より)