硫黄島を生き延びて - 書籍情報
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書籍詳細

硫黄島を生き延びて
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硫黄島を生き延びて

  • 定価=本体1700+税
  • サイズ 四六判 並製 304頁
  • ISBN 978-4-86029-333-8
内容紹介

志願して少年兵となり、「硫黄島」に配属され、玉砕という生き地獄を生き延びた著者が、終戦後65年たったいま、ふたたび記憶の扉を開いた――。映画にもなった"硫黄島の決戦"で多くの仲間を失い、みずからも爆撃を受け負傷、死の縁をさまよう。その後捕虜となり、アメリカの収容所を転々としながら見たもの、そして現代日本に伝えなければならないこととは......? 

硫黄島を生き残った者の贖罪という信念で書き綴られた本書は、戦争の悲惨さを風化させることなく読者の心に直接語りかけてくる。2008年、63年ぶりに硫黄島を訪れたときのエピソードも収録。『十七歳の硫黄島』の著者が明かす、硫黄島以後を描いた戦争手記である。

目次

<第一部>  一.海兵団?横須賀海軍通信学校  二.横須賀海軍通信隊?鹿屋航空隊  三.横須賀航空隊  四.父島  五.硫黄島 本部壕  六.硫黄島 玉名山送信所  七.硫黄島 北送信所  八.硫黄島 玉名山送信所?米軍上陸 <第二部>  九.グアム島?オアフ島  十.アメリカ本土  十一.バージニア宿舎  十二.終戦  十三.帰国

コメント

 ......我に返った時、周囲は闇のまた闇であった。右も左もわからなかった。方向感覚がなかった。不自由な身で歩いてみた。いくら歩いても同じ所を回りめぐっているようだった。曲がり角を一つ違えても、また同じ所だった。木もれ日もなかった。物音一つない真の闇だった。私はそのうち、生者にも死者にも会えない場所にいるような気がしてきた。

《俺は死んでいるのか。これは俺の魂だけか。俺は魂となって飛び回っているだけなのか》

 私は結局、自力で壕から出ることができなかった。......(本文より)

         ***

 正しい戦争、聖戦などといえるものが本当にあるのだろうか?

 私には信じられない。あの戦争はなんだったのか?

 南方等の戦場で失われた300万を超す命は、この世の平和の柱となって現世を支えている。その散華によって、現世に平和の尊さを教えている。我々は平和を託されている、と私は理解する。

 あの戦争の歴史を風化させてはならない。歴史の風化を繰り返すことは、尊い犠牲者に対する反逆行為であろう。(「あとがき」より)

 

 

 

硫黄島1.jpg

著者が描いた擂鉢山全景

 

硫黄島2.jpg

幼少の頃は飛行機乗りが夢だった

 

硫黄島3.jpg

 

著者が描いたエンジェル島収容所