徳川夢声のあかるみ十五年 - 書籍情報
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書籍詳細

徳川夢声のあかるみ十五年
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徳川夢声のあかるみ十五年

  • 定価=本体2500+税
  • サイズ 四六判 並製 320頁
  • ISBN 978-4-86029-343-7
内容紹介

夢声の映画俳優時代を回想した伝説のメモワールである。昭和23年に刊行された『あかるみ十五年』を底本に、単行本未収録の初出誌原稿を追加した完全なる新装復刻版! 映画俳優デビューを飾った昭和8年の『音楽喜劇 ほろよひ人生』から、昭和22年の『初恋物語』まで、出演した映画の撮影エピソードが綴られている。渋い個性派俳優として頭角を表した夢声は、「綴方教室」「吾輩は猫である」「彦六大いにわらふ」「水戸黄門」などの名作に出演し、人気者となった。山本嘉次郎、古川ロッパやエノケン、柳屋金語楼、山田五十鈴、高峰秀子など、昭和を代表する映画人との交友がユーモアたっぷりに活写されている。

コメント

編者「あとがき」より
本書は、トーキーの出現によって、活動弁士を失業した徳川夢声が、映画俳優として再出発した経緯、P・C・Lという会社の創立の背景、戦前の東宝映画史があざやかに描かれている。
たとえば、『吾輩は猫である』の本読みがあったのが、昭和十一年二月二十六日、つまり「二・二六事件」当日だった。夢声は「部屋の外では、未曽有の不祥事件で渦巻かえっているにも拘らず、吾々は世にも呑気な本読みに、笑い興じているという事が、不思議な暗号、不気味な宿命というように感じられた。」と書いている。
さらに、出来上がった作品についても、「実にどの批評も冷淡であり、意地の悪いものであった。PCL映画というものが、その頃は未だ坊ちゃんの御道楽仕事と想われていた故もあり、頭から批評家にナメられていたんじゃないかとも想うが、これがもし山本監督の作品でなく、もっと批評家に買われている監督の作品だったら、或いは大傑作と折紙をつけられたのではあるまいかとも想う。......どうも世の批評家なるものは、映画そのものを客観的に論じようとせず、製作会社の状態だの、監督や俳優の個人的先入感をもとにして、それに影響された事を云うものらしい。そこで、不当に芸術家扱いされる監督と、不当に職人扱いされる監督とが生じてくる。山本監督などは後者の方であったあったようだ。」という記述には、夢声独特の<フシギな平衡感覚>と<悲しみを客観化しまうようなユーモア>が垣間見える。
本書の尽きせぬ魅力は、このように、徳川夢声という稀代のユーモリストの皮肉な眼を通して、旧来の公式的で教科書的な映画史の本では決してお目にかかれない、当事者ならではのリアルなゴシップ的エピソードがふんだんにちりばめられていることにある。

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