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書籍詳細
英国コメディ映画の黄金時代
『マダムと泥棒』を生んだイーリング撮影所
- 定価 3150円〈税込〉
- サイズ A5判 並製 408頁
- ISBN 978-4-86029-317-8
内容紹介
第二次大戦下、ヒッチコックがハリウッドに招聘された時期、イギリス映画史上、奇跡と呼ばれた「イーリング・コメディ」が誕生した。バルコン・タッチともいわれ、イギリス映画の黄金時代を築いたサー・マイケル・バルコンが主宰するイーリング・スタジオで撮影された作品群を指す。バルコンをトップにいただいたイーリング・スタジオは、都合、二十年間にわたり存続する。その間、九五本もの長編映画が製作された。日本でも知られた『マダムと泥棒』はじめ、アレック・ギネスが一人八役を演ずる『優しい心と宝冠』など洗練されたコメディ映画や怪奇映画が量産された。だが、日本ではイーリング・スタジオについての情報もなく、ほとんど知られていなかった。本書は、この伝説のイーリング撮影所の全貌に迫る。巻末にはイーリング・スタジオで製作された全九五作品のフィルモグラフィーの他、総索引を設け、人名、邦題、原題、公開年、監督名等、簡単に引けるようになっている。イーリング・スタジオの詳細を知れば、続々DVD化されている日本未公開作品が必ずや観たくなるに違いない。
目次
第一章 投影された英国 第二章 戦う英国をいかに描くか――『船団最後の日』にいたるまで 第三章 バルコンと新生イーリング 第四章 「われわれの進むべき道」――『夢の中の恐怖』の功罪 第五章 イーリング・コメディの誕生――エース脚本家T・E・B・クラークと『ピムリコへの旅券』 第六章 豪快なマキアヴェリズム――マッケンドリックの『ウィスキー大尽』 第七章 イーリング・コメディの絶頂――ロバート・ヘイマーの『優しい心と宝冠』 第八章 無垢と愚かさの寓話――マッケンドリックの『白服の男』 第九章 沈滞と再生と――『黄金の檻』『マンディ』 第十章 イーリング・コメディ最後の光芒――『ティトフィールド雷電号』『蒸気船マギー』『マダムと泥棒』 第十一章 終焉
コメント
イギリス文学、イギリス人気質、イギリス的なユーモアとアイロニーまで垣間見えてくるほど、イギリス文化論としても最高の文献である。最近では、モンティ・バイソン・シリーズなど喜劇にも影響を与えているとされる。




