加登屋のメモと写真…: 2007年6月アーカイブ
加登屋のメモと写真…
2007年6月アーカイブ

グアム・サイパン南十字星洋上大学

清流出版 (2007年6月 1日 15:03) | コメント(0) | トラックバック(0)

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  • 今月は、5月の連休を挟んで参加した洋上大学の模様を報告したい。関連した臼井君の「編集部から」の文章も読んでほしい。まず、わが社からつい最近、刊行した加藤日出男さんの『生涯青春――いのちよ、ありがとう』の「あとがき」から紹介する。「約四〇年ちかく続けているグアム・サイパン南十字星洋上大学のパンフレットをお見せして帰ったのですが、なんと、加登屋社長さんと清流出版の方々が、ご一緒に乗船することになりました」と書いていた。飛行機で行くあわただしい旅行ではなく、ゆとりある船旅。講師陣はじめ、参加者との触れ合いは、気分転換にもなるし、斬新な単行本企画も浮かぶかもしれない。そんな読みもあっての参加であった。
  • 10日間の船旅。排水量2万3235トン、全長167m、幅24 mの「ふじ丸」は快適なクルーズだった。写真は出航の際の、加藤団長の挨拶風景。左は「ふじ丸」の船長さん。ちなみに晴海埠頭は北緯35°39′、東経139°47′の地点である。そこから船はほぼまっすぐ南下した。
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  • わが社から参加したのは、臼井雅観出版部長、斎藤勝義出版部(海外版権担当)顧問と僕の3人。デッキには、強い日差しが照りつける。普段から夏の暑さが好きな僕は大満足。
  • 総勢は、研修生(洋上大学なのでこう呼ぶ)が四百名弱、それに乗務員が百数十人の五百数十人であった。加藤団長の綿密なカリキュラム編成で、毎日、変化に富んだイベントがあり、飽きることがない。
  • 講師陣も多士済済。邦楽家・上野和子さんによる筝曲の歴史、演奏法などの講義の後、実際に「塔の会」六人のメンバーとお琴の合奏。その他、サイパン生まれで元海軍特攻隊員の歌手・三島敏夫さんの歌謡。NHKラジオ深夜便「こころの時代」制作担当の上野重喜さんの講演。塩月弥栄子さんのお嬢さんである五藤禮子さんの茶道講座。オペラのソプラノ歌手・高野久美子さんの声楽。桐朋学園大学や法政大学女子高校教師・長谷川由美子さんのピアノ。東京スクール・オブ・ミュージック専門学校副校長であり、ゴスペルアンサンブル主宰の池末信さんの作曲編曲・合唱指導。ECC外語学院の亀田里美さんの英会話。総理大臣賞受賞者である中村美栄子さんの日本民謡指導。こうした多彩なタレントを次々と大舞台や小ホールに招いて、盛り沢山な催しが続いた。
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    ・硫黄島沖合で、戦争の犠牲者に哀悼の意を表した。わが国最南端の「南硫黄島」は高さ970m、周囲1.9kmの無人島。東京から1,278 km南である。ここまでが東京都小笠原村だ。

     

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  • この旅行、加藤団長の計らいで、ベストセラー『十七歳の硫黄島』(文藝春秋刊)の著者・秋草鶴次さんが特別ゲストとして乗船された。玉砕の硫黄島から生還された秋草さんの講演を聞き、思わず涙がこぼれた。「何も食べるものがなく、わが身にたかったうじやしらみを食べた。これ以上に信頼すべき食べものがなかった」の言葉に、究極の飢えを味わった心痛が伝わってきた。
  • 秋草鶴次さん(中央)と佐藤吉子男さん(右)、福山利徳さん(右から二人目)、山中數之さん(左から二人目)の戦友の皆さんと加藤日出男団長(左)。皆さんはほぼ80歳の年齢で、それぞれに戦後ご苦労された人生だったにちがいない。それから約60年、あの硫黄島の激戦が残した傷跡を各自心に刻んでおられたと思う。
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  • この船旅で僕が一番気に入ったのは、総勢約100名のゴスペルアンサンブル。素晴らしい合唱が、連日、甲板での朝のミーティングや、時には大ホールの舞台に響き渡った。指揮者・池末信さんが全国各地から集まったゴスペルを歌う若者たちを見事に一つのチームにまとめた。
  • 同じアドグルD班のゴスペルメンバーに確認したところ、連日、深夜までの練習漬けで2?3時間しか寝てないとのこと。「ふじ丸」で初めて出会った若者たちを、毎日、特訓し、見事な合唱隊に変身させた池末さんの手腕は評価できる。素晴らしい舞台を繰り広げてくれた。
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  • グアムのアプラ港(北緯13°28′、東経144°40′)に着いた。グアムの人たちがわれわれの首にレイを掛け、フラダンスで出迎えてくれた。その後、グアム大学を訪問し、大歓迎を受けた。グアム大学合唱団のウエルカム特別コンサートでは、日本の歌も出て、友好ムードが一杯。写真は、その時撮った加藤団長の挨拶風景。
  • その晩、「ふじ丸」の船上で開かれたグアム親善ディナーパーティーには、カマチョ知事をはじめ、上院議長、観光局長、グアム大学アレン学長さん他、大勢のグアムの方々も乗船、楽しく交歓した。こういう場で、水を得た魚のように生き生きするのは、英語の得意な斎藤勝義さんだ。
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  • 翌日、サイパンのタナパック港(北緯15°13′、東経145°44′)に上陸し、バンザイクリフで慰霊祭を行なった。そのほか、日本軍最後の総司令部跡、バードアイランド、シュガーキング・パーク、マイクロビーチ、フィリピン海岸等の市内を観光バスで回った。
  • バンザイクリフの慰霊祭では、前の日、全員で一画ずつ筆入れした慰霊碑を立て、戦争による死者の鎮魂をした。
  • また夜のサイパン親善ディナーパーティーでは、ビニング・フイティアル知事、ティムシー・ビラゴメス副知事、ワン・トゥディラ市長、ペリー・テノリオ観光局長、各上院・下院議員たち、マリアナカレッジ学長......などをお招きし、友好親善を図った。前日のグアムに続いて、今日のサイパン当局者の話を聞けば、加藤日出男さんの友好親善に果たした功績は大きく、親善名誉大使などあらゆる称号・賞を差し上げており、上げる賞はもう払底したとのこと。加藤さんは、けだし日本人の誇りであることが良く分かった。
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    ・われわれ3人が所属したアドグルD班の方たちと甲板で記念撮影。前列中央に秋草鶴次さん。パッと見ると、熟年者が多い。若い方は、ゴスペルグループ3人でいずれも25歳。なんとその次に若い人が臼井君(59歳)。大半が70歳以上だ。でも人生は年に関係なく、元気で精神的にはりのある生き方をしているほうがよいことを証明する方々ばかりだった。

     

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    ・パーティーで若い人たちからエネルギーをいただくのも船旅ならでは。加藤団長の若さの秘訣も、年1回続けている洋上大学の効能ではないか? 来年も参加したいという声も多く聞かれた。また洋上大学が開催されたら、わが清流出版からも何人か参加させようと、改めて思った。

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